2016年7月10日日曜日

Durango 家族旅行 7月4日 ②

シルバートンを2時半に出発しDurangoに向けてまた3時間半の汽車の旅です。
復路のナレーターはなんとコロラドスプリングスの町を築いた(1871年)General William Jackson Palmer(パーマー大佐)です。コロラドスプリングスから来た私たちにとってはとてもなじみの深い方です。何しろ町の中心地にはパーマー大佐の銅像が立っていますしね。
実はパーマー大佐こそがこの山岳狭軌鉄道の創設者だったのです!

パーマー大佐(1836-1909年)
大佐の銅像
 非常に馬を愛した大佐ですが、1906年に落馬し脊椎損傷により晩年は車いすでの生活を余儀なくされました。
大佐は大学はじめ種々の学校、新聞社、公園、病院、図書館、教会等のために土地を寄付し、町の産業、商業、交通などの発展に尽力しました。現在のコロラドスプリングス市があるのはパーマー大佐の努力の賜物と言っても過言では無いと思います。

大佐のお城、今は宣教師のヘッドクォーターになっています。37年ほど前に一度だけ中を見学させて頂いたのですが、広い敷地に大きなお城、あずまや、小さな学校、使用人用の住居、馬屋などが点在している素敵な場所でした。お城の中にはまるで迷路のような秘密の通路などがあり(実際は使用人用通路だそうです)見学していてドキドキしたのを憶えています。
大佐が家族と住んでいたコロラドスプリングスにあるお城です。



私達の搭乗券にはマグカップが付いてきて、飲み物(冷たい物も温かい物も)はすべてフリーで何度お代わりしても良いのですが・・・3両離れた売店まで自分で取りに行かなければなりません。これが至難の業、大げさに言えば・・・命がけなのです!(><)
130年以上前に作られた鉄道ですから当然と言えば当然ですが、すごく揺れるのです。ガタンゴトン、とてもつかまらずには歩けません。それに加えて車両と車両の間は左右に鎖の手すりがあるだけ。ちょっと揺れると線路に落ちてしまうのでは?と怖くなるほどのスリル満点な道のりです。家族みんなに「お母さん、本当に大丈夫?行くの止めたら?」散々心配されながら、何事も経験!と果敢に挑んだババです。(笑)
蓋つきのマグカップでなければ席に戻った時には中身はどっかに飛んで何も残って無かったでしょうが、蓋つきだったお陰で熱々のチャイティーを持って来ることが出来ました。(安堵)

3両先の売店まで飲み物(飲み放題)もらいに行きました。

雨が降って来ました。

トロッコ車両に乗っている人は鼻の中が煤で真っ黒になったかも?

岩の中を進みます。

落ちたら谷底に真っ逆さまですね。(怖)

ナレーターの大佐のお勧めのビューポイントです。

雨が降っているのでみんな窓にへばりついて景色を見ています。

サン・ワン(Jは発音しません)自然林

野生の馬?

線路脇にはこんなに可憐な自然のお花畑が続きます。

ナレーターのパーマー大佐のお話し面白い!



お話しに引き込まれました。


ナレーターの大佐は色々なゴーストストーリーをして下さいました。
そのうちの一つがこれ↓
現在は鉄道ミュージアムに保管されている車両です。

線路工事夫達のための寝台車です。
18人の工夫たちが乗り込み、9人が働く間残りの9人が休養し、それを交代しながら進んで行く仕組みになっていたそうです。休養中の工夫たちがカードゲームで勝った者が一番最初に気に入った娼婦を指名できると言う、いかにも有りがちな賭けを始め・・・興奮した一人がナイフを振りかざしてついに相手の工夫を殺害してしまったのです。
そしてこれがその殺人が実際に行われた車両だそうですが・・・
シミが血痕に見える?・・・それは無いでしょう?
ミュージアムの係員の方の案内が無ければ入れない場所に展示してあります。ジジババと次女はちょうど行った時に係員さんが居合わせなかったもので見そびれましたが、長女夫婦と息子とフィアンセは見学したそうで、中に入った途端背筋がゾゾ~っとしたと言っていました。



飲み物飲み放題のマグカップと寒くて買った毛布
これで山岳狭軌鉄道の旅は終了です。
なかなか出来ない貴重な体験をすることが出来ました。景色も素晴らしかったですし、ナレーターのお話しも本当に面白かったです。ちょっとお高くなりますが(ひとり往復153ドル+Historic Fee約10ドル)ナレーター付きの車両をお勧めいたします。7月の真夏日であっても窓の無いトロッコ車は天候が急変するコロラドではかなりきついかと思われます。トロッコ車に乗られる勇気ある方はぜひ防寒着をお忘れなく!



Durangoの町に到着すると独立記念日のパレードで町は大盛り上がりです。
町のメインストリート

星条旗を振ったり、身にまとったりみんなハイテンションです。

こんな大型トラックもパレードに参加するみたいです。



さて今夜のお食事は偶然に太郎をケンネルに預けに行った時にお会いしたおばあちゃまが「Durangoに行くならぜひSeason'sに行ってらっしゃい。美味しいわよ~」と教えて下さった所。昨夜のうちに場所を確認し予約を入れて置きました。
外観もオシャレなレストラン

夜になると足元にも光のサインが!

チキンとブロッコリーのソテー

えーっとこれは・・・7人もいると誰が何食べたか分からなくなります。

グリルシュリンプとケサディーラ

はて?これは何だっけ?右はフライドポテトなのは分かりますけど・・・

シュリンプのリゾットだったかな?

サラダ?パスタ?どっちだったかしら?


夜道を散策しながらホテルに戻る途中、クリスマスみたいなお店が。

ベーカリーでした(^^♪



ホテルに戻ってちょっとすると独立記念日恒例の花火が!
たまや~~~‼‼‼

かぎや~~~‼‼‼
独立記念日の花火は人間にとっては綺麗で楽しい物でも嗅覚や聴覚が優れている犬にとっては迷惑この上ない嫌なものみたいです。毎年この日には興奮したり怖がったりして家から出てしまい、迷子になるワンコが多いそうです。
太郎~、大丈夫か~~~。(飼い主の心配をよそに爆睡していることでしょう。苦笑)

5日火曜日は1978年に世界遺産に登録されたメサベルデ国立公園に行きます。その後フォーコーナーズ(4つの州が一点で交わる場所)を回ります。

 では次回をお楽しみに~(^^♪




2 件のコメント:

いせっこ さんのコメント...

デュランゴ、検索してみたらなんと車ばかり!アメリカ、デュランゴで検索したらありました、デーュランゴ&シルバートン狭軌鉄道。でもmikkoさんのブログの方がずっと詳しく楽しいわ。コロラドへ行く人はぜひmikkoさんのブログを見るべきだね。ナレーターは大佐になり切って説明するの?取りあえず大佐の扮装でということ?
 それにしても迫力ありすぎる景色ですね。日本でも列車に乗れば渓谷の風景ってあるけど、なんという違いでしょう。地学の勉強できる。

 フォーコーナーは前にメグちゃんと写ってたとこかな?

mikko さんのコメント...

そうなんです、なりきってます!行きは法務官、帰りは大佐が乗っていると言う感じですごく楽しかったです。
その他にも数人のその時代のこの狭軌鉄道に関係の深い人物がナレーターとして同乗するのですが、私達はとても良いナレーターに当たったと思っています。

フォーコーナーズは以前載せた所です。今回は長女夫婦と息子とフィアンセがまだ行った事なかったので立ち寄る事にしました。
灼熱地獄の様な暑さ、4州が交わる場所は緑の無い荒涼とした砂漠の様な乾燥地帯です。
それでも夏休み真っ只中、大勢の観光客で賑わっていました。