2016年7月9日土曜日

Durango 家族旅行 7月4日 ①

いよいよ今回の旅のハイライトである山岳鉄道に乗車する日です。(わくわく)
朝8時45分出発なので45分前には駅に行って機関車が客車に連結されるのを見ま~す。

次女が写真を集めて作ってくれました。

大きく立派で力強い機関車の雄姿です。

サイドからのビュー・・・機関車の向こうにマクドナルドのサインが! 現代ですね。

客車と連結するためにバックして来ます。

ただ今連結中

連結完了しました!

これが私たちの乗車する客車です。

中はこんな感じ。座り心地は思ったより良かったです。


私たちの車両にはトイレも2つついています。

こちらはお隣の車両。テーブルがついています。


今回の私たちの列車にナレーターとして同乗してくださったのが、Marshal Dwyer(ドゥィヤー 法務官)です。法務官は保安官とほぼ同じような警察官、検察官などの仕事をする昔の法の番人です。
Marshal Robert Dwyer(1847-1920)

腰にはいかにも年代物の拳銃が!
 本物ですか?とジジが聞くとニコニコしながらMarshal Dwyerが「ここはアメリカですよ。もちろん本物です」と答えてくれました。(ですよね~)


あ、これラフティング用のゴムボートですね。お天気も良いし今日はラフティング日和

Animas川です。ずっとシルバートンの上まで続いています。

車掌さんが切符の検閲に回って来ました。乗務員は130年前と同じような姿です。


あら?何かこっち見てますよね~?プレーリードッグです♪

キャーかわいい!まるで列車に挨拶してくれているみたい。

何とも愛くるしい姿に癒されます。

だんだんと上がって行きます。

独立記念日の7月4日、今日は星条旗2本立てて走る機関車です。

この厳しい山肌に鉄道を敷くことがどれほど大変だったか!

もちろん単線の山岳狭軌鉄道ですが、昔は事故も多発したそうです。

窓の外は断崖絶壁です。

4000mに近い山々の間を縫うように線路は続いて行きます。

Animas川を下に見ながら進んで行きます。

コロラドらしい風景が続きますよ~。

蒸気を横から力いっぱい吐いて機関車は頑張って登って行きます。

ん?こんなところに住んでいるの? シマリスです♪

列車が来ると集まって来るそうです。

どうも乗客がポップコーンをあげるみたいで期待して待ってるのかな?

「ほら、もらえましたよ」 良かったね(^^)b

もうすぐ川の水をタンクに補充する場所みたいです。

途中の高級リゾート地にはジップラインが幾つもあり観光客で賑わっています。

別荘の持ち主たちはヘリコプターでここに来るらしい・・・(VIP~!)

昔と同じ場所、汽車は一時停止して川の水を補給します。
 プレーリードッグやシマリスの他にも鹿を見かけました。でもさらに大型の野生動物、クマやマウンテンライオンの生息地でもあります。
今年獲られたマウンテンライオンです。

 ナ レーターのDwyer法務官、3時間半のシルバートンまでの長い道のり(3時間半は退屈するのでは?とちょっと心配だった私達でしたが)退屈する間も無い ほど、次から次へと実際の体験談を写真を見せながら語ってくれました。1880年代初期、無法者Stocktonギャングが好き勝手に犯罪を繰り返してい た頃、出来たばかりのDurangoの町の最初の法務官となったのがMashal Dwyerでした。
1882 年、副保安官が泥酔したカーボーイを逮捕しようとした時、自分の拳銃でカーボーイを殴ったところ銃が暴発し、銃弾は副保安官の耳を貫きそのまま法務官の鼻 の横に当たり、最終的に彼の喉で止まったのです。当時、西部には銃弾を取り出すことのできる技術を持つ外科医がいなかったため、Mashal Dwyerは9か月もの間、銃弾を喉に抱えたまま生活をし、その後、退官してデトロイトに行きそこで無事手術を受け、銃弾を取り出すことが出来たとのこと でした。
ミネソタ州出身の彼は故郷で幼馴染と結婚し、またDurangoに戻りふたりの息子に恵まれ1920年に73歳で亡くなるまでここで暮らしました。

法務官の体験話に聞き入っていると、なんともうシルバートンに到着です。
途中、急に雨が降り標高3000m近いこの町の気温は出発したDurangoの町より20℃近く下がっていました。


ご苦労様。帰りもよろしくお願いします。

シルバートンの街並み

独立記念日だからか沢山の観光客が来ていました。ワンコも一杯いましたよ(^^♪
往路の写真は以上です。


コロラドにいたらぜひ一度は乗ってみるべき素晴らしい鉄道です。
冬はものすごく雪深い場所ですが、それでも途中までの距離を折り返し運行して楽しめる様になっています。

130年もの間、沢山の人々や物資を運び力強く山の暮らしを支えて来た山岳鉄道に感動です。

ナレーターの話には当時に起きた怪奇事件などもありました。
当時この鉱山の町は一攫千金を夢見て多くの荒くれ者達が集まり、ギャンブルや娼婦のことで争いが絶えなかったそうです。
法務官や保安官が活躍した時代にちょっとタイムスリップしたような素敵な時を過ごせました。

約2時間シルバートンで過ごし、また汽車でDurangoの町に3時間半かけて戻ります。

では続きは次回復路の写真と共にアップ致します。



2 件のコメント:

いせっこ さんのコメント...

シルバートンは金鉱があったの?銀鉱?この山岳鉄道はそれを運ぶためですよね?それにしても富士山級の高さに鉄道とはね。知り合いに鉄道オタクがいますが、垂涎ものやろね。でもmikkoさんのブログをみていると、アメリカの人は鉄道への郷愁というよりここの歴史全体への郷愁のように感じられて好感がもてるわ。
 
シマリスはのびたクンたちとずいぶん違うね。でもやはりリスだ、しぐさが可愛い。泊まっているホテル、リオ・グランデ・インと書いてあったけど、西部劇に出てくるリオ・グランデ?なんか伊勢の田舎から見ているとなんか夢のようです。と思ったけど、私のアメリカへ知識は昔見た西部劇に過ぎないと気づきちょっと恥ずかしい。 

mikko さんのコメント...

シルバートンは銀鉱ですが、銀だけでなく金も銅も鉛など様々な鉱物が産出されたそうです。
アメリカ中から一攫千金を夢見て沢山の人々が集まって着た様です。それにイタリアから技術者や鉱夫達が来て
発展を助けた様です。
リオグランデはデンバーからコロラド州を縦断する鉄道で今でもリオグランデ鉄道の名前で通っています。
この鉄道もパーマー大佐が作ったものです。

そうですよ!まさにその西部劇そのままなのですから、ちっとも恥ずかしくなんて無いですよ。
機関車に乗っている間ずっと西部劇の世界に入り込んでいる様な不思議な気分でした。
私たちが今回ステイしたリオグランデインは駅のすぐ側なので予約したのですが、
ホテルとしてはお部屋も狭くて古くてちょっとハズレでした。(がっかり)
まあそれでも列車の旅が素晴らしかったので、ホテルの事なんてどうでも良くなっちゃいました。V(^_^)V

シマリスもプレーリードッグもすごく可愛いかったです。それと独立記念日の花火を見るためになんと5000人以上の人がシルバートンに集まっていましたが、多くの人が犬を連れて
キャンピングカーなどで来ていたため、沢山のワンコも見ることが出来嬉しかったです(*^o^*)